『我が家の宗教がわからない』という方が増えてきています。
自分の家の宗教に気が付くのが、祖父母や親の葬儀の時、というのも珍しくありません。これも核家族の影響でしょうか…
自分の家の宗教がわからないという都会の人が増えたのは、4~50年ほど前から、と言われています。
初めのころは葬儀をまだ実家の宗派に依頼する傾向にあったようですが、やがて『仏教ならどこの宗派も同じだろう』という風潮が出てきました。(この段階ではまだお寺に葬儀を依頼することが当たり前、と捉えられていました)
しかし、近年では無宗教での葬儀、そして記念碑型墓地…など様々な様式ができました。特にお墓は、そこに入る方の自己主張がアピールされ自分の思いを形にして残し、その場所に死後も落ち着きたいという思いでしょう。
永代供養墓や合葬墓などは、ひと昔前まで『無縁塔』として扱われてきました。当時、地縁・血縁の薄い方々の納骨の場として提供されました。
そして無縁塔は多くの市営霊園などで墓地の隅の人目のつかない場所に配置されています。これは寺の無縁塔が一番いい場所に配置されるのとは対照的ですが、近年この無縁塔に入ることを希望される方が多いということです。
市営の無縁塔でも寺の無縁塔でも、様々な方が参拝し仏花やお線香、水などをお供えされています。すると無縁とは名ばかりで、実は多くの人と人との縁が死後の自分にもつながってることになるのではないでしょうか。
寺院の永代経供養墓や合葬墓は必ずそこの住職が毎日、もしくは毎月、ご供養してくださいます。
当方は『無縁塔』では寂しいので『清寂廟』と名称づけしました。永代合葬墓で宗派を問わず納骨いただけます。
『自分の家の宗教がわからない』という方でも無宗教で葬儀を行う前に、よく考えておかなければいけません。
葬儀、お墓は魂と命の落ち着く場所です。
その魂や命を仏の悟りで包むところに、葬儀を仏教で行うことに意義があり、死後もしっかりと任せられる寺院の永代合葬墓が安心ではないでしょうか。